お久しぶりです。4年生の田中です。
おとといの8月27日から2日間、豊丘高校の生徒さんが
干潟調査の勉強のために、研究室に来てくれました。
汐川干潟で生物調査をしている生徒さんたちですが、
今回は、より専門的な調査方法や同定について
私たちのフィールドである田中川で実際にいっしょに調査をしながら
学んでもらいました。
まず、田中川干潟に入るポイントで、
汐川干潟にはいないハクセンシオマネキの観察をしました。
(小さく白く映っている点がハクセンシオマネキです)
珍しいカニに、生徒さんたち早くも興奮気味です。
モニタリングサイト1000の方法で生物採集を行いました。
篩をかけたり、底土を取ったり。
また、普段は市民調査法で調査しているとのことでしたので
田中川では同じ調査方法で何が採れるのか見てもらいました。
研究室に持ち帰り、同定を行いました。
汐川では見たことのない生物や、似た形質の生物がたくさんいるので
図鑑を使いながら真剣に調べています。
木村先生が、同定のポイントを解説。
特に生徒さんが苦戦していたのは、ウミニナとホソウミニナでしょうか。
幼貝や老成個体も混ざっていたので、難しかったと思います。
2日目のきのうは、モニ1000の調査方法で採集した
埋在生物のソーティングと同定を行いました。
埋在は小さな生物も多いので、
皆必死です。
普段同定が曖昧だというゴカイの仲間も
顕微鏡を使って、細かく同定しました。
汐川はゴカイ類の多い干潟なので、今後役立てれると面白いかなと思います。
最後に、プレゼン発表会。
高校生の子たちは、汐川でのこれまでの研究結果を発表してくれました。
木村先生や私たち大学生は気になった点を指摘し、アドバイスをしました。
発表時間や容量の制限で大変なようですが
是非是非いいものに仕上げ、
今後の調査では
今回指摘させてもらった部分をカバーしていけれるような
データを取っていってほしいなと思いました。
また、同じ汐川を扱った研究ということで
日向さんが学会用スライドで発表したのですが
やはり、高校生にはちょっと難しかったようです ^^;
でも、大学生がどんな研究をしているのか、
同じフィールドでどんな事がわかっているのかなど
皆、興味を持って一生懸命聞いていました。
今回の調査や同定の勉強会が、これからの研究に生かしてもらえれば
とてもとても嬉しいです。
また是非いっしょに調査しましょう。
それでは!
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