志登茂川河口の調査

こんにちは!!広報担当です。


先週は海洋生態学Ⅱの授業で志登茂川河口干潟の調査を行いました。

受講している学生さんには、この調査を通して干潟の生態系について考え、レポートを書いてもらいます。

天気が心配でしたが、朝から晴れて潮もよく引いていて調査日和でした!!

今回は市民調査法という方法で調査を行いました。8人ずつのグループに分かれ、表層に生息する生物と底土中に生息する生物に分けて採集する方法です。採集した生物は図鑑を参考にしたり、先生に聞いたりして名前を調べました。

私も調査に参加して夢中になっていたので、途中から写真を撮るのをすっかり忘れていました・・・

なので今回は写真少なめです・・・!!



軟体動物ではイボニシ、シオフキ、ハマグリ、アサリ、ソトオリガイ、マガキ、節足動物ではシロスジフジツボ、ユビナガホンヤドカリ、ニホンスナモグリ、タカノケフサイソガニ、オサガニ、コメツキガニなど。

他にもタテジマイソギンチャク、ヒモイカリナマコ、ボラ、ハゼ、などたくさんの生物を観察することができました。

改めて干潟にはたくさんの種類の生物がいるのだなと感じました。

身近な川や干潟に、どれだけの生物がいるかを知ることのできる機会は貴重だと思います。




採集した生物は基本的に観察した後、リリースします。

が、面白い模様のカニがいたのでペットにしようということでお持ち帰り。

ヒゲの生えた人の顔みたいですね。

こんな感じでこの研究室のペットは増えていくのです・・・

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ウミガメの甲羅に付いているのは・・・?

こんにちは!!広報担当の吉岡です。

 

4月末の話になりますが・・・

三重県立博物館に収蔵されるアカウミガメの付着生物の観察をさせていただきました!!

甲長85cmの立派なオスで、人間と並ぶとこんな感じ↓

 


甲羅以外にも手や足、顔にまでフジツボが付着しています。

特に腹側にはびっしり付いていました。

 


このフジツボ達はウミガメの甲羅にしか生息しない種類だそうです。

左の写真が"カメフジツボ"。そのまんまの名前ですねー。



しかも甲羅と一緒に脱皮して外れてしまわないように、潜りこむように付着しているんです!!

カメが生きているうちにフジツボを取るとしたらとても痛いんだろうと思います。






夕方からの作業で思ったよりも時間がかかりましたが、こんなにウミガメに触れることができたのは初めてで楽しかったです!!




それにしてもこの写真、おじさんがお風呂に入ってくつろいでいるように見えて仕方ないんですが・・・

みなさんはどう思いますか?




それでは!!

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松名瀬調査にいきました!

こんにちは、海洋生態学4年の海住です。
4/19にモニタリングサイト1000の調査へ行ってきました。
今回は三重中高の先生方と生徒さん、それから海洋3年の宮下さんにも調査を手伝ってもらいました。


天気は最初若干悪かったですが途中から少し晴れ間も見えて最後までやりきることができました。
良かった良かった。


松名瀬は潮干狩りの名所で、当日は天候はそんなによろしくなかったのですが日曜日ということで潮干狩り客があふれていました!
その中を無言で通過するつなぎを着た集団・・・・。よくよく考えたらこいつらなんや、と思われても仕方ないような感じでしたね(笑)


さてここからは調査風景について話したいと思います。
初めのところはアシ原が生えているところでした。なので、底生生物としてはカニが多めでした。
また、アシ原の生えていないところではウミニナやホソウミニナ(時々フトヘナタリ)が表面に大量にいました!

中にいる埋在生物はふるいにかけてさがしだしました。



次は潮干狩り客であふれかえる場所で調査をしました。
潮干狩りの後なのか、大量の足跡があり、ない場所を探すのは苦労しました(笑)
しかし、やはり潮干狩り場、ハマグリやアサリなどの二枚貝が結構とることができました。
あ、とったアサリたちは海に帰しています。

最後に陸寄りの干潟の調査です。
ここにはオカミミガイという珍しい貝が存在しており、学生さんたちはオカミミガイ探しに必死になっていました。
ほかにも、倒木をひっくり返してその下を見ると、いましたいました、カニが大量に。
そしてこのハマガニの大きさ、、、デカイ(確信)

色々とありましたが最後に記念撮影をして調査は終了しました。
三重中高の学生さんは本当に元気に歩き回ってはどこからともなく貝を採ってきて、またある時はすごく深く掘り返して貝を探してました。
なので調査としてはたくさんの種を確認することができました。
ちなみにその時私はひたすらに機械で測定したり、学生さんがとってきてもらった生き物を研究室に持ち帰るために袋に入れてました。

しかし、学生さんにとってもこのような体験はとても貴重なものになったのではないでしょうか?
普段教科書で内容を覚えるだけの学生さんが、実際に自分で生き物を取り、その生き物を教えてもらえるというのはめったにできることではないと思います。

この日記を読んだあなた、是非一度海洋生態学の調査に同行してみてはいかがでしょうか?(宣伝)

では、今日はこのへんで、またお会いしましょう。

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